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第3回泉のまちカレッジ 全ては自分の思いから~日本一周ヒッチハイクの旅を振りかえって~旅人 奥平正和

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  • 2016/06/11

 

第3回泉のまちカレッジ

全ては自分の思いから
~日本一周ヒッチハイクの旅を振りかえって~

旅人 奥平正和



清水町公民館にて

 ヒッチハイクで旅をしようと決めた時、とても不安だった。果たして道端で、行く先を書いたボートを持って立つ、なんてことオレにできるんだろうか?外国で様々なしんどい状況を乗越えてきたんだから、何とかなるだろうとは思っていたが、いざやってみるとすごく恥ずかしかった。
通りすぎる車がみんなオレを見てる。特にバスが通ると何十人もの人の好気の目が集まった。でも、バスはまだいい、すぐに通り過ぎるから。もっとやりにくいのが歩行者の視線だ。立ち止まってずっと見ている人もいる。夕方の商店街で、あいそ振り撒いて立っていると、まるで舞台の上に立っているような気がした。
これが若い女の子のヒッチハイカーなら簡単に乗せてもらえるんだろうが、なんたってこっちは42歳のオヤジ。普通の人ならそんなあやしげな者乗せようとは思わない。
乗せてもらえるまで1時間も2時間も立っていると、どうやったらもっとすんなり乗せてもらえるんだろうか?あれこれ考えるようになった。車が止まりやすい場所を選び、清潔な服装をして髭を剃り、ホワイトボードには乗せて行ってもらえそうな距離の地名を書き、僕は危ない人間ではありません。僕を乗せたら絶対に楽しいですよ~、という表情をする。
そしてこれらの条件が整えば、意外なほどすんなりと乗せてもらえるようになった。
ヒッチハイクのやり方なんか覚えて何になるんだ、と言われるかもしれない。でも、これは、人間関係や仕事でも生かせると思う。
物事がうまくいかない時、とかく相手のことを責めがちだが、うまくいかない事の原因が自分の側にある場合が多い。
ようは、相手が乗せたくなるような、乗せやすい状況を作ればいいんだ。
日本でも最近凶悪な事件や事故が多いし、危ないことないですかと聞かれる。でも今回の旅で、3ヵ月の間に何百人もの親切な人に出会って旅をしてきた。
オートバイで世界一周した時もたくさんの人に助けられた。よく、「運がいいですね」と云われる。しかし、その運だって自分が否定的、消極的になっている時はやってこない。人は皆、各人、各様の気を出している。
鉄と磁石がくっつくように、自分と同じ気を出している者同士が引きつけあい、出会うのだと思う。
ネガティブな気を発している人にはネガティブな人が寄ってくるし、自分が明るく前向きでいる時、不思議と親切な人との出会いがある。
人間関係も出来事も、自分の発する気、つまり自分の思いによって作られているのではないだろうか。たくさんの人に親切にされると、心がおおらかでやさしい気持ちになってくる。そんな多くの人から受けたやさしい気を、また、別の人達にも還元していきたい。そうすることによって、少しづつでも良い気を満たしていけば世の中もっと平和で住みやすくなるのではないか、などとだいそれたことを考えている。
たかがヒッチハイクの旅だけど、そこからたくさんの事を学ばせてもらった。
旅で出会った全ての人々の親切に感謝し、心より御礼申し上げます。


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作成日 2002年3月21日