国際支援活動

第8回 ベトナム スタディー・ツアーに参加して

  • 国際支援活動
  • 2016/06/20

第8回 ベトナム スタディー・ツアーに参加して

~露木 千夏~

私はこのツアーにほとんど無知の状態で参加しました。詳しいことは知らないけれど、もちろんベトナム戦争と呼ばれる戦争があったこと、そこで枯れ葉剤が使用されたこと、それによって障害を抱えている人たちがいることは知っていました。今回、実際にベトナムを訪れて、実際に障害を抱えている人たちに会って、博物館やクチトンネルで戦争の様子を伝えるものに触れて、本当にただ知っているだけだったんだなあと思いました。

私は今まで広島にも長崎にも行ったことがなくて、戦時中に使われていたものの実物を見るのは初めてでした。血の跡が残った国旗やボロボロに破れたかばんを見て、この戦争は本当にあったことなのだと感じました。墜落した戦闘機や戦車も記憶に残りました。言葉にすると軽くなってしまうけれど、戦争は絶対にいけないと感じました。戦争がこんなにもむごく、悲惨なものだと、しっかりわかっていませんでした。たぶん戦争が恐ろしいとか、絶対にしてはいけないことだというのも知っているだけだったのだと思います。

たくさん見た写真や言葉の中で1番心に残ったのは、

「私は幼い頃   子どものようにふるまった   子どものように理解した  子どものように考えたしかし大人になったら    大人のようにふるまう」

という言葉です。これはアメリカ人だと思われる男の子が軍服を着て無邪気に草の上に座って笑っている写真に添えてあったものです。私は次の日が20歳の誕生日でした。明日、成人する私にとって、この言葉はとても大きな意味を持っていました。大人になることと成人することは違うかもしれません。けれどわたしはあの日、この言葉に出会えて良かったです。もし出会えなかったら20歳になっただけで終わってしまったと思うから。20歳になっただけで大人になったと思ってしまいがちだけれど、大人というのはそう簡単にはなれないものだと思いました。大人のように考え、ふるまうことができてこそ大人になれるのではないでしょうか。これから大人のように考え、ふるまうということは、いったいどういうことなのか探していきたいと思います。

このツアーに参加する前、私が訪れたことのあった外国はアメリカだけでした。しかしテレビや雑誌を見て世界はこんな感じのものだと勝手に決めつけていました。でもベトナムを訪れてみて、世界はそんなものではないということがわかりました。実際に行って見てみなくては何もわからないのだと思いました。たった1つの国でも、いろんな歴史を抱えて、良いところも悪いところも含めて、たくさんの表情を持っていると思いました。想像していたより世界はずっと広く、たくさんの場所に行って見てみたいと思いました。

倫理の先生の言葉で「感じるからこそある」というのがあるのですが、これは本当でした。感じたものは自分の中に存在し、そのことについて考えるようになります。もっとたくさんのものを見て、感じて、考えていきたいです。そしてそれに基づいて行動していけたらいいなと思います。