ベトナムスタディツアーに参加して?吉川信吾?
- 国際支援活動
- 2016/06/20
ベトナムスタディツアーに参加して
?吉川信吾?
今回ボランティア活動を通じて親子の絆を深めたいと思い参加をさせていただきました。
早朝出発のため昼夜逆転の生活をしている中2の息子に起こしてくれるように頼んで寝ました。
午前3時、私を起こしてねる体制になった息子に支度をさせ、家内と娘に送ってもらい集合場所へ、
3時間を越えるバスの旅、さらに長時間にわたる飛行、束縛された環境の中、ストレスの極限状態に
あった息子を救ってくれたのは、やさしい言葉とあたたかなまなざし、そして1本のタバコでした。
その時、息子は自分を認めてくれる人たちがいることを知ったのだと思います。
つりあがっていた目じりが下がり、とても温和な顔になりました。
夕食会では、ビールも許されてすっかりご機嫌でした。
次の日の平和村では、村長のフォン先生との話し合いの席でほおづえをついて、つまらなそうという
より眠そうにしていましたが、リハビリルームでの運動障害の子どもたちとのふれあいの中で心底か
らの笑顔で接していました。
又、バスから全員のお弁当を運んでいる姿を見て、ここにきて本当に良かったと実感しました。
知らないうちに一人で行動している息子を見て感激しました。
外食は外のレストランで、ベトナム料理を食べましたがその店のオーナーに片言の英語で話しかける
息子に驚きました。オーナーもそれに答えてくれて、とても楽しい夕食となりました。
いつのまにかツアーメンバーの中で一番の元気印になっていました。
到着後、ホテルのロビーでタバコを差し出しながら大釜さんが言った「ただ縛り付けてもだめ、やる
時はかくれてでもやる、ルール、マナーを守っていれば堂々とやれば言い」『小さな枠にはめないこ
と、信じてやること、守ってやることが大事』という言葉が息子を変えたのです。
それからというもの、私たちの会話も徐々に増えてきました。
周りのメンバーの方々からも認められたことで、息子は心を開いていけました。
タインさんの息子さんが同年代と言うことで、息子の希望で同行するようになりましたが、やはり英
語で話し掛けて、滞在中には二人の兄弟とすっかり友達になっていました。
その他、夜通った店のホストの男の子達ともすっかり仲良くなって、そのうちの一人とは服の交換ま
でするほどでした。
始めてきたベトナムの地で四人の友達ができたのです。それも英会話が通じて…
授業では苦手な英語で自信がついたようです。積極的に話していました。
いろんなお宅を訪問するたびに、戦争の悲惨さを実感しました。
しかし、戦争はまだまだ続いているのです。
タームさん宅でハーちゃんを抱いた息子は身障者に対する見方が変わりました。
以前は友達と一緒にその身障者のマネをしたり、からかったりしたそうですが、帰ってからはそんな
ことをする友達に注意する様になりました。「あの人たちだってなりたくてなったんじゃないし、一
生懸命生きているんだ。」というそうです。
表面上は変わらない様に見えますが、ものの考え方や、見方が変わった様です。
本当にやさしくなりました。穏やかになりました。
今回のツアーでいろんな人に出会えたこと、それが息子の宝になったと思います。
来年もまたいきたいと言っていますのでよろしくお願いします。
私も貴重な体験をしました。改めて戦争のくだらなさ、怖さがわかりました。
このツアーを通じて出会えた方々に感謝します。
北村さん、松浦さん、大釜さんありがとうございました。
婦人の皆さんも温かい目でみてくださりありがとうございました。
できれば私もまた参加したいと思います。